いま注目すべき課題やテーマについて有識者をゲストに招き、未来に向けた具体的なアクションを考える「Q0トークイベント」。
第7回となる今回は、「次世代へバトンをつなぐ建物ストックの継承」をテーマに開催します。
Q0では、「解決策を提案する」「ビジネスの機会を発見する」ことに限らず、解決の道筋を見出す「人」をみつけ、都市と地域をつなぐ実験的な活動の「場」を創造し、より多くの人を巻き込みながら成長する「コミュニティ」を生み出すことを目指し、取り組みを推進しています。
今回のイベントは、第1部:KEYNOTE SESSIONと第2部:WORKSHOP SESSIONの2部制で開催します。KEYNOTE SESSIONでは、それぞれの土地で、その風土や、抱えている課題に向き合いながら、取組を推進されているゲストと、それぞれの地域の捉え方や、建物ストックの再生を通じた課題解決や、未来のあり方をともに考えるような場をつくりたいと考えています。WORKSHOP SESSIONでは、ゲストによる実例紹介を踏まえたワークショップを実施し、社会構造の転換により、使われなくなった地方の建物ストック等の活用について深掘りします。
プログラム
13:30-13:40 ご挨拶

林 千晶
株式会社Q0 代表取締役社長
花王を経て、2000年に株式会社ロフトワークを起業、2022年まで代表取締役・会長を務める。退任後、株式会社Q0を設立。秋田や北海道などの地域を拠点において、時代を代表するような「継承される地域」のデザインの創造を目指す。グッドデザイン賞審査委員、経済産業省「産業競争力とデザインを考える研究会」などを歴任。森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す「株式会社飛騨の森でクマは踊る」取締役会長も務める。
13:40-14:50 第1部:KEYNOTE SESSION
建物ストックの再生や、場、コミュニティの運営などに取り組む専門家の皆さんから、それぞれの活動についてご紹介いただきます。ゲストは、谷中にある古い建造物をリノベーションした最小文化複合施設「HAGISO(ハギソウ)」をはじめ様々なショップやホテルの設計と場の運営を手掛ける宮崎晃吉さん、人口減少が進むさなか、東日本大震災の被害を受けた石巻で、資産価値がつかない空き家を活用した、クリエイティブな人材が育つ環境を模索しながら様々な事業を展開する渡邊享子さん、モデレーターはQ0の仁井谷が務めます。
ゲスト

渡邊 享子
株式会社巻組 代表取締役
2011年、大学院在学中に東日本大震災が発生、研究室の仲間とともに石巻へ支援に入る。そのまま移住し、石巻市中心市街地の再生に関わりつつ、被災した空き家を改修して若手の移住者に活動拠点を提供するプロジェクトをスタート。2015年3月に巻組を設立。地方の不動産の流動化を促す仕組み作りに取り組む。会社経営のかたわら、一般社団法人 ISHINOMAKI2.0理事も務める。2016年から2019年は東北芸術工科大学講師として教鞭をとった。2016年、COMICHI石巻の事業コーディネートを通して日本都市計画学会計画設計賞を受賞。2019年、「第7回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション女性起業大賞」を受賞。

宮崎 晃吉
株式会社HAGISO 代表取締役
群馬県前橋市生まれ。
2008年東京藝術大学大学院修士課程修了後、磯崎新アトリエ勤務。
2011年より独立し建築設計やプロデュースを行うかたわら、2013年より、自社事業として東京・谷中を中心エリアとした築古のアパートや住宅をリノベーションした飲食、宿泊事業を設計および運営している。hanareで2018年グッドデザイン賞金賞受賞/ファイナリスト選出など。
モデレーター

仁井谷 健
株式会社Q0 造園家
滋賀県生まれ。筑波大学大学院生命環境科学研究科修了。人間も自然のなかで生きている実感が得られる、ひと
の居場所や風景のデザイン、生態系や大地の水循環の再生に取り組む。Q0 では、魅力的な地域の営みやコミュニティづくりと、
環境共生の両立に取り組む人たちの並走者として、リサーチや事業創造に取り組む。
15:00-17:30 第2部:WORKSHOP SESSION
第2部では、秋田市亀の町の複合施設「ヤマキウ南倉庫」のプロデュース・運営を手掛けるなど秋田市を中心にリノベーションによる不動産活用に取組む東海林さんから建物ストックの再生を通じたエリアリノベーションの実例をご紹介いただいたのちに、参加者をグループにわけ、社会構造の転換により、使われなくなった地方の建物ストック等の再生を考えるワークショップを行います。実業家・アーティストの遠山正道さんにモデレーターとして加わっていただき、各グループの発表、ゲストも交えた議論を通じて、地域の価値向上や次世代への継承につながる建物ストックの再生について、ともに考え、ヒントを得られるような機会をつくります。
ゲスト

東海林 諭宣
株式会社See Visions 代表取締役
都内デザイン事務所を経て、2006年、秋田市に「株式会社シービジョンズ」を設立。現在は、店舗・グラフィック・ウェブなどのデザイン、編集/出版・各種企画/運営などを手がける。近年では「株式会社スパイラル・エー」を設立し、秋田市中心部で「酒場カメバル」、「亀の町ベーカリー」、「亀の町ストア」、「亀の町UP TO YOU」を運営。自社が入居する2015年のヤマキウビルリノベーション事業を機に、2019年の「ヤマキウ南倉庫」など、不動産活用によるエリアの価値創造を掲げ、各地の町の魅力を引き出す活動を精力的に行っている。
ファシリテーター

遠山 正道
株式会社スマイルズ 代表
株式会社 The Chain Museum 代表取締役
1962年東京生まれ。慶應義塾大学卒、三菱商事を経て2000年株式会社スマイルズ代表。「Soup Stock Tokyo」、「PASS THE BATON」、「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」などを展開。その他「The Chain Museum」、「ArtSticker」「新種のimmigrations」、女子美術大学教授、東京ビエンナーレなどでは作家として活動。YouTube「新種の老人」は撮影/編集/音楽を一人で行い小さな表現活動を継続している。
イベント概要
開催日 | 2025/4/16(水)13:30-17:40(開場 13:00) | ||
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プログラム | ●13:30-13:40 ご挨拶 林 千晶(株式会社Q0 代表取締役社長) ●13:40-14:50 第1部:KEYNOTE SESSION 【ゲスト】 宮崎 晃吉(株式会社HAGISO 代表取締役) 渡邊 享子(株式会社巻組 代表取締役) 【モデレーター】 仁井谷 建(株式会社Q0 造園家) ●15:00-17:30 第2部:WORKSHOP SESSION 【ゲスト】 東海林 諭宣(株式会社See Visions 代表取締役) 【ファシリテーター】 遠山 正道(株式会社スマイルズ 代表/株式会社 The Chain Museum 代表取締役) ●17:30-17:40 クロージング | ||
定員 | 40名程度 ※人数多数の場合抽選となります。 | ||
参加費 | 無料 | ||
締切日 | 一般参加お申し込み 4月11日(金)17:00 | ||
会場 | PYNT(日建設計東京本社ビル3階) 〒102-8117 東京都千代田区飯田橋2-18-3 アクセス:東京メトロ「九段下駅」7番出口から徒歩6分 JR・東京メトロ「飯田橋駅」A5出口から徒歩7分 | ||
主催 | 株式会社Q0 | 共催 | 株式会社ロフトワーク / 株式会社日建設計 |
ご注意 | ・申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。 ・申込締切後、当選となった方に改めてご連絡致します。 ・参加者の皆さんの写真や議論の内容は、後日Q0 Webサイトに掲載する場合があります。 ・参加者の方からイベントの進行を妨げるような行為があった場合は、イベントから退出していただく可能性があります。 ・競合他社の方からのお申し込みはお断りさせていただく場合がございます。 ・プログラムは、予告なく変更される場合があります。 |