ニュースリリース「株式会社上の山放牧場」への出資について

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株式会社Q0(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:林千晶、以下「Q0」)は、2023年7月、100年先も続く持続可能な畜産を目指す株式会社上の山放牧場(本社:秋田県にかほ市 代表取締役:渡邊強、以下「上の山放牧場」)へ出資したことをお知らせいたします。

上の山放牧場について

上の山放牧場は、鳥海山の麓で黒毛和牛の放牧飼育や牛肉の販売に取り組むことを目的に2023年7月に設立されました。お客様に牛肉を食べていただくだけでなく、その裏にある生産背景を届け、放牧場での自然体験を通し、地域資源を最大限活用した100年先も続く持続可能な畜産を目指していきます。

出資の背景

創業者の渡邊氏は、全国でわずか1%未満しか流通していない、黒毛和牛の母牛を十数年放牧して生産した牛肉「放牧経産牛」の販売に取り組んできました。鳥海山の麓に位置する豊かな自然環境に恵まれた放牧場にて、牧草飼育で地域の資源と牛の能力を最大限活用し、100年先も持続可能な畜産農家を目指しています。
今後は放牧経産牛に加えて、牧草のみを食べて育つ「グラスフェッド牛」を販売する予定です。Q0は、自然環境に優しく持続可能な事業を推進していくという共通の想いの下、上の山放牧場への出資を決定いたしました。
これまでは価格や食肉のランクなどの「点」の情報が消費者の購買基準とされてきました。しかし、これからは育て方や環境への配慮がより重視され、「点」でしかなかった畜産と人間の関わりが「線」へと拡がり、さらに「面」の情報で判断する時代が訪れています。牛肉の購買行動は、上の山放牧場のように秋田の雄大な自然の中で「放牧経産牛」「グラスフェッド牛」の飼育に取り組む畜産農家を支援しようとするユーザーエクスペリエンス(UX)へと変化していくと考えられます。
この度の提携により、今後は牧場を訪れたくなる魅力的な体験の提供や、豊かな自然を活用した牛舎や休憩施設の設計、これらの取り組みに共感していただける支援者を繋げるためのUX設計など、さまざまなサービス開発を推進していく予定です。

メッセージ

渡邊強(株式会社上の山放牧場 代表取締役)

放牧主体で生産する牛肉は業界では非常識な方法ですが、牛は人が消化できない「草」という資源を「肉」に変えてくれる。それが牛の最大の能力だと思っています。風土に根差した持続可能な牛肉の生産とともに、自然豊かな美しい上の山放牧場が地域の新しい魅力になれればと思います。
これまで祖父や父、地域の方々が積み上げ、守り、自分にこの地を残してくれたように、自分も未来に託していく、そんな流れの一部になりたいです。
この度、ご縁がありQ0に出資していただく事になりました。Q0が新たな呼び水として様々な人を繋げ、上の山放牧場がより発展していきたいと思います。

林千晶(株式会社Q0 代表取締役社長)

初めて会った時に「経産牛やグラスフェッド牛を売りたいんです」と語ってくれた強くんの姿が、今も脳裏に焼きついている。夢にあふれ眩しいくらいの姿。同時に、自分は「牛肉」としか認識しておらず、それ以上細分化できない未熟さも思い知った。この感覚は、東京に住む人の大多数ではないだろうか。
世の中、急激に持続可能性や環境配慮の方向に舵が切られようとしている。畜産業も例外ではない。だからこそ「この牛はどんな環境で育てられたのか」「何を食べて育ったのか」「それは持続可能な事業なのか」が日常として問われる日がくるはず。しあわせに育った牛、そんな言葉を胸に抱き、上の山放牧場がすくすく育つ姿を見守りたい。

株式会社上の山放牧場 会社概要

会社名株式会社上の山放牧場
代表者代表取締役 渡邊強
本社所在地秋田県にかほ市象潟町横岡字目貫谷地 1番地10
設立2023年7月
資本金300万円
会社HPhttps://tuyokiti0118zero.wixsite.com/-site

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